説明会じゃ教えてくれない!企業型確定拠出年金(DC)の必須テクニック「スイッチング(利益確定)」を知ろう

お金についてお勉強したい人はコチラ。

確定拠出年金を検索してみた

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確定拠出年金の話。こないだの記事の続きです。

サラリーマンが企業型確定拠出年金の運用について考え始めるコツ

お勉強しようとして、「確定拠出年金」で検索すると沢山の情報が出てきます。しかし、どれもこれも表層的な事ばかりかいてあるため、「う~ん、なんだかなぁ」という感じがします。企業が広告目的でページ作ったり、個人がアフィリエイトを狙って書いてる記事が多いので、こういった「お勉強になる情報」が多いんだろうなぁ。

でも。私が知りたいのは確定拠出年金の背景等ではないのです。

正直、マッチング拠出のロジックとか分散投資の考え方とかどうでもええねん(爆)

企業の説明会で教えてくれるのは「あんたたちは大企業に勤めていて、強制的に企業型確定拠出年金をさせられるんだから、ヤバいよ」 という危険信号しか送ってくれません。

そうじゃねぇと。

運用の基本的なやりかたを教えてほしいのです。

分かっとる。投資会社や本社財務部が生々しい事例を企業説明会でしゃべってしまって、それをベースにリスクある運用方法をすると、利益が出る人と、損してしまう人が出る。そうすると責任問題にも発展する。それは良くない。

そして、マトモに投資会社が教えようとすると、2時間や3時間じゃ素人のバカリーマンには投資の基礎すら教えられない。それも分かっとる。

しかし、半分本当で半分嘘な気がします。

どんな仕事でも、最低限覚えておくべき所作があり、そしてその数は「極めて少ない」はずだ、というのが私の持論です。極論すると、どんな仕事でも基本のスキル・テクニックを数ページのマニュアルに落とし込めるはずなのです。私は、説明会ではそこを教えて欲しかったのです。

具体的には、お金を拠出していて「①リターンがプラスになってるとき、利益を確定させるにはどうすればいいのか」「②リターンがマイナスになりそうなとき、回避するにはどうすればいいのか」最低限、この二つじゃね?と思います。

現状、自分も何もわかっていないので少しずつ勉強始めていきます。

説明会ではマトモに教えてくれない「スイッチング(利益確定)」

まずは1個、説明会では触れるだけで実際を教えてくれないことがあったため、メモしておきます。

それがスイッチング

スイッチングとは、利益を確定させる方法です。これが参考になりました。

利益確定とは | 確定拠出年金は毎日スイッチング

引用:スイッチングとは、例えば、100万円を投資信託の商品で積立ていた場合に、それがある年に150万円になっていた場合、その150万円の全てもしくは、一部を元本保証の商品にスイッチすることをスイッチングと言います。資産の中で自由に商品を変えることができるのは一つの特徴です。もちろんその逆で、元本保証のものから、投資信託金融商品に変更することも可能です。

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画像でイメージするとこんな感じでしょうか。このブログを見ていて「ああ、利益を確定させるには作業がスイッチングという”作業”が必要なんやな!」とようやく理解しました。

スイッチングをすることで、元本保証の銘柄(放置してもお金が減らない銘柄)に変更することができます。これによって、減らさないという防御策が打てます。この防御策こそが、投資における最強の攻撃策だということです。

スイッチングをやらないで放置した場合、その銘柄の挙動=年金額になってしまいます。100万円を元手に運用するイメージをするとこういう図です。

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株・銘柄の挙動まんまですね。そのまま放置した場合、「上手くいったとしても」こういう結果になります。逆のケースもあると思います。自分の退職の年が、リーマンショック的な最悪の年になった場合、ほぼゼロまで減ることも考えられるということです。

しかし、スイッチングによって「利益確定」をしていくと、銘柄の上り幅によっては利益を銘柄の上下以上に上昇させることができるというわけです。次の図です。

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放置すると+20万円ですが、スイッチングをすると+100万円。そんな感じで差がつくということです。こんな上手くいくとは限りませんが、「減らさない期間」と「増やす期間」をシッカリすれば、放置プレイよりも上手く運用することができるのだと思います。

逆に、タイミングを間違えるとメッチャ損する、ということです。これが怖いところです。

スイッチングも金かかる

じゃあ、毎日見ながら運用していけばバラ色の年金生活なんだね!と思ったら、そうじゃなさそうです。

スイッチングを1回行うにも、お金がかかります。

(正確にはかかることがあります。です。ゼロ円の銘柄もあります)

ですよね、って感じですね。なんでもタダじゃあありません。

基本的には「売る時」と「買う時」でお金がかかるのですが、スイッチングの時は売る時の手数料をみていけばいいようです。

商品によっては「信託財産留保額」がかかることがあります。要するに、銘柄を売却する時に、運用している会社(ファンド)にお金をよこせよというものです。なので、頻繁にスイッチングすると元手(拠出金)が目減りするということです。

これは企業によって違うようなので、自社の説明会資料を読みこみましょう。

初心者でも面白かった年金サイト

あと、メモがてら、面白かったサイトを書いておきます。

【個人サイト】企業型確定拠出年金早わかり

説明会受けるより、このページに基本的な特徴や仕組み、利回りの考え方などがかかれているため、まずはここを読むべきでしょう。

【blog】kakitama式UC投資ライフ

私と同じようなシチュエーションでDC説明会を受けてきた方のブログ。私よりよっぽどしっかり考えていて参考になります。攻めの姿勢ですが私もkakitamaさんに賛成。

【blog】お金で人生は弾む

確定供出年金だけでなく、投資全般のブログですが、ちゃんと運用実績を公開しているので信用できそう。

【キュレーションサイト】確定拠出年金は「絶対儲かる」〈日経BPネット〉

有名な山崎元 先生が確定拠出年金の運用方針にコメントしている。やや攻めに偏っているかもしれない(笑)

【blog】確定拠出年金は毎日スイッチング

頻繁に更新されている確定拠出年金の運用メモと関連ニュースのブログ。この人は初心者ではなく上級者と思われるので最初に読むのは危険。でもほぼ毎日生々しい株価情報等がUPされるため参考になります。

オススメ本

本を購入する際に一番考えたのは「どの銘柄を選べばいいか?」です。

一番良いと思ったのはこの本です。

図解 はじめての確定拠出年金 (お金のきほん)

図解 はじめての確定拠出年金 (お金のきほん)

投資信託の格付評価をしている「モーニングスター」社の社長が書いた確定拠出年金の入門書です。前半は制度に関する情報が書かれていますが、後半の投資信託や運用スタイルに関する情報、銘柄別の詳細内容が書かれていて、年金関連の書籍の中ではピカイチだと感じました。カラーで読みやすいし。

DCは「放置」もアリ

こう書いてきて、確定拠出年金は面倒だと思いました。運用しないといけないけど、投資を片手間でイチから勉強できるサラリーマンって多くいるのでしょうか?

できる奴はもっと前からやっとるやろ・・・というのが感想。

最後に、私は投資の専門家ではないため、本記事はあくまで初心者が調べた参考情報であり、本記事を参考に投資をしてみて損害を被ったとしても、当方は一切責任を持ちません。

以上!