リーマンライフハック

悩める30~40代の男性に向けて、東証一部上場企業に勤めるサラリーマンが書くブログ

社長・リーダーを目指す人は「視野・視座・視点・時間軸」を鍛えて議論上手になろう

「議論」はパーフェクトにできたら社長になれる。そのくらいのハイスキルです。

 

 

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本稿の対象者

  • 議論が下手な人
  • 相手の話を理解するのが下手な人
  • 昇進・成功したい人

 

昇進したい人、欲はないけどリーダーにはなりたいという人、上司や同僚の足をひっぱらないようにガンバリたい人にお届けします。

議論は上手くなれる

社会人になると、会社勤め・フリーランスに関わらず、必ず付きまとうのが「他者との議論」です。自分や部署のやりたいことを推進していくとき、相手を巻き込んでいく力が必要になるからです。

一方で、日本人はディベート教育がなされていないため、特に議論が下手な民族だと言われています。その理由としては次のようなものが挙げられています。

  • 批判=人格攻撃となってしまう
  • 何を言うかより、誰が言うかで判断する
  • 話の要点があいまい

 

批判を人格攻撃と感じてしまったり、誰が言うかですべてを判断してしまう悪癖は「相手側」の特徴です。

議論という短い時間の中だけで、自分が相手の悪癖を改善するのは極めて難しいものがあります。

しかし、話の要点を導き出すという作業は、自分一人でもできるし、相手に教えることもできます。唯一、日本人の弱点の中で、自分だけで改善が可能な分野なのです。

リーダーにも必要な「判断力」

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また、議論のみならず、仕事の本質は「判断」です。準マネージャークラスになってくると、判断しないといけない局面が増えてきます。そして、判断をミスすると、後輩や部下はついてきてくれなくなります。

しかし、判断をするために、いつも全ての情報が揃っているわけではありません。いい大人ですから、誰かがお膳立てして、情報を集めて「はい、ドーゾ」と手渡ししてくれるわけでもありません。

それはすなわち、知らないことも「分からない分野がある」と理解したうえで「自分で」判断しないといけないということです。

逆に言うと、判断ができるようになれば昇進しやすくなるわけです。取引先からの信頼も得られるようになります。

何故、昇進しやすくなるかというと、ちゃんとした判断ができる人が少ないからです。ほとんどの大人は、自分の考えを持たず、上司が言ったことを「社長が言ったから」等と言う理由で進めている実行部隊なだけの社員であることが多いのです。

そんな中、しっかりと自分の考えを持って判断できる人は重宝されます。そして幹部候補生に選ばれていくのです。

判断をする時にも、思考を自在に広げたり狭めたりするフレームワークが基本になります。偉い人は必ず意識しています。

視野・視座・視点・時間軸

さて、議論の中で要点を掴み、判断をしていくために必要なフレームワークは何でしょうか。それが、今回紹介する視野・視座・視点・時間軸というフレームワークです。一つ一つ、意味を考察していきましょう。

視野(しや)

視野とは「見ている景色の幅広さ」のこと、横軸がどれだけ広いかということです。

「木を見て森を見ず」といったように、一部だけのことしか考えてなくて、全体の事を考えていない人は、視野が狭いということになります。

例えば・・・

決算を3月締めから12月締めに変更するプロジェクトの場合、経理の話ばかりしていると視野が狭いと言われるでしょう。視野の広い人なら「人事部の管理サイクルはどう変更すべきなのか」「広報部が社外に発表する時期も併せて変更した方がいいのではないか」等といった提案をするはずです。

 

視野を広げるためには、常に見落としはないかと自問自答することです。

「他の部署に関係はないだろうか?」「社内だけではなく社外のことも考えた方がいいのではないか?」「会社の事ばかり考えてないか?お客様のためになっているか?」「試験管の中の実験だけになってないか?実際に発酵させたらどうなるんだろうか?」そんな疑念を常に持っておくことです。

視座(しざ)

視座とは「どの立場から見るか」のこと。縦軸をどれだけ上下に見られるかということです。

管理職であれば、特に意識しなければいけないのが「自分の立場だけでものを見ていないか?」ということです。

  • 社長クラス
  • 執行役員クラス
  • 部長クラス
  • 課長クラス
  • 平社員クラス
  • パート社員クラス

 

一つの会社でも、様々な役職があるはずです。議論をする相手も様々な役職があるはずですから、1つの役職に縛られてはいけません。

例えば・・・

総務部がフロア移動のプロジェクトを進めているときに、部長のデスクと平社員のデスクの配置だけを考えていると、失敗します。社長を含む経営陣や、パートさんのフロア配置が抜け落ちているからです。ヌケモレがあると、後から「俺のデスクはどーなってるんだ」とお叱りを受けることになります。

 

視座を広げるためには、シーンを想像することです。「このプロジェクトが終わったら、朝仕事に行くと部長がいて、パートさんがいて・・あれ?社長抜けてない?」といった具合です。関係者がどこまでいるのか、縦横の両方から見ることができて、一人前です。

視点(してん)

視点とは「どこに注力するか」のことです。フォーカスエリア、スコープ、ターゲットなどとも表現されます。

時間と組織の人数は有限です。全方位に対応することが理想ですが、そうもいきません。「何を拾い、何を捨てるか」を考えないといけないわけです。

例えば・・・

商品開発の場合、「ターゲットは40代の女性で行きましょう!」等と言う提案ではボヤケすぎです。

「40代の一人暮らし独身女性、都市住まい」というレベルくらいまでは最低限絞らないと、他社と似たり寄ったりの商品しか仕上がりません。

 

例えば・・・

営業の場合、イオンやセブンイレブンといった「大口」を狙うのか、「ザラ場」と呼ばれる地方の中小企業をターゲットにするのか、などという議論が重要です。全部の取引先を回ることは不可能だからです。

企業の大きさに関わらず「今年はコンビに系の卸会社だけ回る」とかいう業種等の切り方も考えられます。

 

視点は広げることが良いのではなく、いかに鋭い軸で切れるかがポイントです。

  • Who 誰に
  • Where どこで
  • What 何を
  • When いつ
  • Why なぜ
  • How どのように

 

いわゆる5W1Hを突き詰めれば、良い軸が生まれやすくなります。というか、ここでいう視座・視野・時間軸を問いつめると、視点が研ぎ澄まされていきます。 

時間軸(じかんじく)

最後に、時間軸のお話をします。時間軸とは「いつ、どんな状態の時にやろうと考えているか」です。視点の広さだけ考えても、話がまとまらないことが多々あります。そういう時、時間軸に齟齬が生じているケースが多々あります。

例えば・・・

システム開発プロジェクトを新たに開始しようと考えているとします。社長も部長もやること自体はOK、ですが、なぜか来月の目標をたてるときに意見がかみ合いません。社長は「モック(プロトタイプ)を来月までに出せ」という一方で、部長は「来月までにプロジェクトの年間スケジュール(WBS)を引いてこい」と言います。

この場合は、いつまでにプロジェクトを完了させようとしているか、ゴール時期がずれているのです。「社長、部長、実務を踏まえると、半年後が落としどころと考えます。まずは直近のマイルストーンを考えて来週ご提示します」等と切り返すのがデキリーマンです。

「判断」には決断力も必要

さて、視座・視野・視点・時間軸と、ヌケモレなく議論をする能力を鍛えるためのポイントをお話ししました。しかし、経営者としてあなたが判断するには、決断力も必要です。

決断力を上げるためには、実際に議論で「あなたが」決めてみることをオススメします。実践あるのみということです。課長じゃないのに、まだ平社員なのに決めていいのか?って?決めていいんです、課長も部長も決めてくれないなら、主導していいんです。それがリーダーです。

ただし、言い方があります。提案するということです。

「課長、Aプランはいかがですか?このプランだけはパートさん等への実業務の影響範囲が一番狭く、実施した時にコストパフォーマンスが最もいいからです。問題として社長に事前にプロセスが変わることを認めていただかなくてはいけませんが、社長もお認めになって下さるはずです。いかがでしょうか?」

こういった「提案」という形で提言し、課長や部長に自分のプランを認めてもらうのです。

 

決めるということは勇気がいります。失敗したらどうしようという思いも強くなります。しかし、案ずることはありません。1回の失敗で普通の会社員が死ぬことはありません。逆に、隠ぺいや忖度を積み重ねてしまった先の「大きな会社としての失敗」には、死ぬ可能性すら秘める大失敗があります。それを避けるようにしましょう。

「コミュ力」の本質

最後に少し、話は変わりますが、「コミュ力」と呼ばれているものの本質を解き明かしましょう。

就活や中途採用の時に「コミュニケーション能力」、いわゆる「コミュ力」が重視されると言います。なぜ、コミュ力が重視されるのか?よくわかりませんよね。

飲みニケーション能力などが華やかで取りざたされますが、本当はそんなところで使うべきものではありません。上司と仲良くなったから仕事ができると判断される・・・そんなものは仕事ではありません。

 

本来、コミュニケーション能力は「判断ミスしたときに挽回する力」として大きくパワーを発揮するのです。

 

例えば、視座が足りなくて、経営陣の負荷を考えないままプロジェクトを進め始めてしまったとしましょう。

本当にコミュニケーション能力MAXの人は、プロジェクトメンバーに対して「マジでごめん、プロジェクトスコープ間違えてたわ!」と謝って、方向修正します。そして、社長たちのデスクにもスタスタ歩いて行って、サラッと「申し訳ございませんでしたぁ!」と謝ることができる。これがコミュニケーション能力です。

出来ないサラリーマンは、怒られるのではないかとずっとダンマリしてしまいます。これだと、ヌケモレてしまった事案が埋まりません。せっかく鍛えた視座・視野・視点も、1回の失敗でオジャンになるのです。

そう、万が一のヌケモレを防ぐのが「コミュ力」と呼ばれるものの本質なのです。

最後に

いかがでしたか?実践あるのみです。自分の仕事で生かせないか考えてみて下さい!では!