リーマンライフハック

悩める30~40代の男性に向けて、東証一部上場企業に勤めるサラリーマンが書くブログ

「若手の魔法」が消えた後でもサラリーマン人生を成功させるただ1つの方法(転職を考える中堅社員へ)

20代~30代の社員、特に転職を考えている人に読んでほしい。

 

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アラサーリーマン全員が悩む事

28歳~35歳位の多くのサラリーマンに共通の悩みがあります。それは「自分は若手なのだろうか?(まだ会社員としてチャンスはあるのだろうか?)」「今、もう転職した方がいいのではないか?」という悩みです。

 

入社してから約10年間は「若手だ」言われてちやほやされます。かわいいし沢山のことを学んでもらうステージなので、色々なことをやらせてもらえますし、失敗も許容されます。「ウチの将来の星なんだよ」等と上司から紹介され、得意気になるのも若手のうちです。

しかし、時間は残酷で、どんな人もいずれ「若手」の魔法が消えてしまいます。若手の魔法が消えると、それまで若いというだけで進められてきた仕事が進められなくなったり、物事を教えてくれる人が激減します。更に転職も成功しにくくなってきます。

 

今日は、そんな若手時代が終わった後のビジネスマンとしての生き方をまとめました。

 

「若手」はいつまでか。

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会社や組織によっても違いますが、一般的には、大手企業であれば34歳まで、ベンチャー企業であれば29歳までが若手、という会社が多いのではないでしょうか。

製造部門等の職人気質の組織であれば、40歳まで若手と言う会社もあります。というか、一番年齢が下のメンバーが42歳等というチームも聞いたことがあります。また、会社でなく公務員等であれば「45歳でもペーペー」等と言う恐ろしい組織もあります。政治系含めた公的職務で特に顕著です。

 

結論、大手企業の標準に合わせると「34歳まで」が若手だと言えるでしょう。(35歳以上は中堅)

 

プロフェッショナルファームや投資銀行等にお勤めの「ハイクラス人材」や、ベンチャー企業を転々としてきた「ザ・起業家」みたいな、人材市場の1%以下の方たちの基準だと若手=29歳以下になると思いますが、その基準は残念ながら、ほとんどのサラリーマンには当てはまらないと思います。

ベーシックな企業で考えられる「若手」をイメージすると、最大35まで、という解が出るのではないでしょうか。

 

一方で、40歳を超えると、相当タフな方でも体のどこかにガタが来ます。飲み会ですぐ酔っぱらってしまったり、肩が凝ったり、風邪をひきやすくなったり、治りが遅くなったり、寝ても体力回復しなくなったり、目が悪くなったり・・・というわけで、40歳以上は流石に若手とは言えないでしょう。

上記の症状が出てきた段階、すなわち「身体の無理がきかなくなってきたら若手の終わり」だというのが正確な表現だと思います。多くの35歳は人間としての体の減退を感じ始めているはずです。

 

できればなりたい「選抜組」

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ところで、貴方は「選抜組」ですか?

大手企業の多くで採用されているシステムがあります。「社内選抜制度」です。階層試験だったり幹部候補試験だったり、エグゼクティブテストだったり、会社によって名称は様々ですが、目的は1つで、大量採用した社員の中から、将来の経営陣として少数の若手をピックアップすることです。

ピックアップされれば、早期に管理職となり、部長になり、執行役員になる・・・という出世コースが約束されるわけです。逆に言うと選抜試験にパスしなかった場合、待っているのは「うだつの上がらないサラリーマン生活」です。なかなか昇進しません。これが大企業の大変なところです。

一方、選抜を勝ち抜くためには激戦を潜り抜けなければいけません。仕事で業績をあげ、上に気に入りられるように振る舞い、試験の時は同期を蹴落とす。根気と負けん気と気に入られるキャラクターが必要になってきます。なかなかそのレベルに達する人はいないでしょう。

 

会社の自分への期待値を推し量る方法

中小企業にはそんな制度ありません。しかし、中小企業はもっと大変かも知れません。ベンチャーを含めた中小企業の恐ろしいところは、公的な選抜等がない一方で、トップのお気に入りが贔屓されるというウェットな風土の会社が多いからです。

評価が人に委ねられるということは、評価が揺らぐということです。安定しません。昨日まで「アイツは本当にすごい、もうすぐ部長にしてやろう」と言っていた社長が、今日は「アイツはチョットまじめすぎるから、別のやつが部長に向いてるな」となるわけです。安定やアンフェアは考えてない、とにかく早く昇進したいという人は、ベンチャーなどに行ってもいいかもしれません。

 

しかし、そこまでワンマン中小企業でもないけど、選抜制度がガチガチの大手企業でもない場合、例えば大手企業のグループ会社等は、会社からの自分への期待値が非常にわかりにくい構造になっています。ここでは、選抜制度の無い会社で、会社からの自分への期待値を推し量る方法を記載します。

  • 本社勤務の経験
  • 海外駐在の経験
  • 管理職もしくはマネージャー経験

この3つの経験の有無です。全て無いのであれば、残念ながら貴方の期待値はそこまで高くないのかも知れません。

 

具体的に見ていくと、まず本社勤務としては、特に本社にしかない経営企画部、人事部、秘書室、マーケティング部といった部室は花形と呼ばれています。会社人生で1度は経験しておくべき部室でしょう。こういった部室への異動は、特に25歳くらいまでの社員(すぐ管理職にあげられないくらい若い子達)に対する分かりやすい期待値の表し方です。

また、海外勤務経験も重要です。特に駐在は会社に非常にお金がかかるため、海外駐在させてくれてるというのは、高い期待の裏返しだと捉えられます。特に30歳くらいまでの社員に対する期待値の表現になります。

最後に、管理職経験です。当然ですが出来る人間は早々に課長等の管理職に登用されます。管理職登用自体が期待の一番明確な表現方法ですが、たまに会社としてポストが無い場合は擬似的にマネージャー的な仕事をさせることで期待値を表現する場合もあります。「工場の課長代理でパートの指導を一手にまとめている」「経理で番頭として若手のレポートラインになっている」などもこれに該当します。35歳前後の「昇進させたいけどポストが無い」社員に対してよく行われる処置です。

 

どの経験もない。過去あったが最近外された・・・そんな方は転職を検討してみてもいいかもしれませんが、慎重に考えてみてください。

 

 

転職は何を基準に開始すべきか

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転職を考えるにあたっては、転職系サイトで議論されつくされている通りですが、この2点しかないと思います。

  • やりたいことがあるのか
  • 年収下がることを受け入れられるか

 

年収が上がる可能性に対してスケベ心を持ってはいけません。まず日本の転職で年収など上がらないと思っておいた方が無難です。下手に年収だけで見ると自分のやりたいことと違った会社に入ることになります。また、そのために自分がやりたいこと、やっていて楽しいことは何かを突き詰めておきましょう。

間違ってはいけないのが、「選抜組に乗れたか乗れてないかで転職判断する」ことです。乗れなかったからといって即転職だというのは早計です。自分磨きはいまの仕事をきっちりやりこなすことで生まれるはずです。それをおろそかにしてはいけません。また、中途入社でも選抜に乗れる会社もあります。およその大手企業の選抜試験の締め切りが35歳です。なので、若い人は転職の後でも選抜試験に応募しましょう。

 

若手を超えると「中堅」等と呼ばれ、若手のように雑務もこなしながら、管理職のように他者をマネジメントする能力も求められます。優秀であることが求められるステージになります。それは翻って、このステージで優秀だと判断されなければ将来、窓際族に配置換えされるということも示しています。

あなたが選抜組にも乗れず、転職する気も無い若手/中堅社員なのであれば「ノーマルな社員として行けるところまで登り詰めること」についてしっかりと考えましょう。

 

 

今から訓練!中堅社員が持つべきスキルセット

中堅社員が持っておかなければならないスキルセットは下記3つです。

 ①上司と上手くやるスキル
 ②デスク周辺を把握するスキル
 ③所属部署における高い基礎能力

 

①上司と上手くやるスキル

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一番重要なスキルがこれです。上手くやる、というのは、上司が何をやりたいかを見抜いてすぐにそれを実行する、または事前に対応しておくことです。要するに「その上司にとって最高の腹心」になることが求められるということです。上司のスタンスによっても違いますが、昼の働き方夜の働き方の2点を考えておくと良いでしょう。
昼の働き方は「べったり度」の上司基準でほぼ決まります。常に一緒に行動して分身としていた方が好ましい「恋人型上司」なのか、別行動だけど逐次報告・相談をした方がやりやすい「知りたがり上司」なのか、はたまた1日に1回だけ報連相をするだけの方が良い「プレーヤー上司」なのか。そこらへんの程度論を、元部下にリサーチかけるだけで随分違ってきます。
また、朝方なのか夜型なのか、報告は文章型なのか口頭型を好むのか等、見極めるポイントは幾つもあります。それでも、上司の腹心になるということは「上司の行動・考えをほぼ把握している」ということに他なりません。難しいスキルですが、対象が一人なのでできないことはありません。

夜の働き方とは、すなわち上司の「ガス抜き」のお手伝いをするということです。上司によっては、飲み会についてきてくれる社員が大好物であったり、夜遅くまで社内の小部屋で雑談することが大好きな上司は世の中にゴマンといます。たまに放置プレイの方がいいという上司もいますが、ほとんどの人が何らかしらの課長・部長は、通常業務以外のガス抜きを求めているはずです。
この対応については、スキルというより「覚悟」といった方がいいかもしれません(汗)家庭との都合見合いで決めましょう。ちなみに、スキルとしては好きなカラオケの領域をマスターしておくこと、リラックスできる近くの飲み屋をリストアップしておくこと、上司が「嫌いな人、愚痴の対象になる人」の状況を知っておくこと、などが挙げられます。

 

②デスク周辺を把握するスキル

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2番目に重要なスキルですが、習得しやすさには個人差があります。デスク周辺とは何でしょうか?デスク周辺とは、後輩、お局様、窓際のおっさん、パートのおばちゃん、部長といった「その島」のメンバーのことです。対象が複数であることに難しさがあります。

上司は一人ですが、周辺社員は複数名います。定型発達者(リア充)にとってはおちゃのこさいさいかもしれませんが、発達障害者・非モテおじさんにとって、周囲の状況を常に観察して上手にコミュニケーションするというのは至難の業です。ですが、今回、周囲理解が苦手な人でもある程度、理解できるようにテンプレート化してみました。

 

まず、周囲の状況を「理解しておく」とは、2つのことを指します。

  • 各人の仕事の裏話の把握
  • 各人のプライベート興味の把握

まずこの2つを、普段の会話を聞きながらメモしておくことです。仕事を頑張りつつこれをこなすというだけでも至難の業だと思いますが・・・

例としては、部長の「先月の営業成績良くなかったんだよなぁ、特に業務用商品が売れてない・・・社長に怒られる」等と言う仕事の裏状況、後輩の「マジであの課長好きじゃないんすよね、いきなり仕事振ってくるんですもん」等と言う愚痴等が仕事状況の把握に当たります。まずはそれをそのまま覚えておくことです。

また、お局様が「最近、イタリアンレストランにハマってるのよね~」等と言う興味の話、パートのおばちゃんが「息子が高校に受かったのよね」等という家庭の話などがプライベート情報にあたります。

たばこ部屋があればそこに通えば自然と仕事の裏話は集まりますし、おばちゃん等は一緒に作業している時にたまに雑談すればある程度わかります。(これも非常に難しいのですが・・・)これらを把握しておくと、上司にも「なんか最近部長が営業成績気にしてるらしいっすね」「あのパートさんは息子さんの話したら喜びますよ」等というご助言もできますし、非常に有利です。

また、これの上位スキルとして「味方につける」があります。後輩の話をちゃんと聞いてあげて、課長にとりなしてあげることや、美味しいレストランを探してお局様と一緒に行く等をすると自然と見方が増えていきます。

 

③所属部署における高い基礎能力

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これは当然のごとく持っておかなければならないスキルです。製造系ならラインのことを全く知らないと、中堅としては話になりませんし、事務職で「vlookupってなんですか?」等と言っていたらアホ扱いされます。

中堅社員は複数の部署を歴任してきているはずです。今までの経歴を踏まえて、一番長くいた部署、一番得意としているスキルがある部署への転配属を狙う、というのが中堅社員の出世の早道だということです。

自分の得意分野は何か、ということを洗い出しておきましょう。

 

「こんなことできない、自分は気も利かないし、視野も狭いし辛い」という人が多いかと思いますが、だからこそチャレンジする価値があります。要するに、発達障害気味の社員が中堅以降で生き残りたければ、いわゆる定型発達者(リア充)の動作を上手く再現できるスキルが求められるということです。地獄だと嘆かずに頑張りましょう。

 

最後に

今は人材不況です。2000年前後の就職氷河期に採用数を絞っている会社がほとんどのため、中堅社員がいないのです。これは逆を言えば「ちょっと努力すれば優秀な中堅社員として認められやすい」ということを指します。今を逃す手はありません。

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図:トランストラクチャWebより

2010年前後のデータ赤枠で囲まれた適正社員年齢分布と、青バーの実際の社員年齢分布を比較するとわかりますが、20代~30代は圧倒的に不足しています。すなわち、ITで代替する、採用する、マネージャーや経営陣に登用する、等の措置を行っていかないと、今後の各企業は事業自体の継続が危うい構造になっている、という部分はりかいしておくべきでしょう。要するに、日本の若手・中堅はもっと強気になって仕事をしていいということです。

 

選抜組として社長を目指すにせよ、転職するにせよ、中堅社員として生きるにせよ、これからが大変ですが、頑張りましょう!